輸入仕入れサイトには複数の選択肢がありますが、ターゲットとする市場や規模によって使い分けが必要です。
1. 主要B2Bプラットフォーム比較表
| サービス名 | ターゲット | 言語 | 価格 | MOQ(最小ロット) | 特徴 |
| 1688.com | 中国国内向け | 中国語 | 最安 | 極小 (1個〜) | 「源流の工場」が直販。代理店を通さないため利益率が最大化。 |
| Alibaba.com | 国際市場向け | 英語 | 中〜高 | 中〜大 | 輸出慣れした業者が多いが、価格には「海外向けコスト」が乗っている。 |
| Global Sources | 欧米大手向け | 英語 | 高 | 大 | 電子機器や高品質品に強いが、中小企業には敷居が高い。 |
| AliExpress | 個人・小売り | 多言語 | 高 | 1個 | 配送は楽だが、仕入れ値が高くビジネスとしての利益確保は困難。 |
1688.comを選ぶのか?(選定の理由)
- 圧倒的な「源流」価格: Alibaba.comに出品している業者の多くは、実は 1688.com で仕入れたものを転売しています。1688を使うことで「中抜き」を排除できます。
- テスト仕入れのしやすさ: 1688は「3個から」といった極小ロットに対応している工場が多く、5万円程度の予算で複数種類を試す「スモールスタート」に最適です。
- トレンドの速さ: 中国国内の最新トレンドが即座に反映されるため、日本にまだない「ヒットの芽」をいち早く見つけられます。
2. 1688.com輸入の全体フロー図
[1688.com 注文] → [輸入代行会社の中国倉庫] → [検品・梱包] → [国際輸送] → [日本到着・通関] → [自社・Amazon倉庫など]
- 商品リサーチ: 1688.comで画像検索などを駆使してサプライヤーを探す。
- 代行会社へ依頼: 注文・買い付けを代行会社に丸投げする(直接決済ができないため)。
- 検品・再梱包: 中国の代行会社倉庫で「届いたものが合っているか」を確認。
- 国際発送: 最適な物流ルート(船・航空)を選択。
- 通関・受取: 日本の税関で関税・消費税を支払い、国内配送。
3. なぜ「輸入代行会社」が必須なのか?(4つの理由)
1688.comを個人で、あるいは直接使うのが不可能な理由は以下の通りです。
- 決済の問題: 1688.comは「アリペイ(中国版)」等の中国国内の決済手段しか使えません。
- 物流の問題: 1688のセラーは海外発送に対応していません(中国国内の住所が必要)。
- 言語の壁: セラーとの交渉(在庫確認や不備対応)はすべて中国語です。
- 品質のリスク: 1688は「中国国内向け品質」のため、日本向けには**「発送前の検品」**が絶対条件です。
4. サプライヤーとの事前交渉:代行会社を「通訳」として使い倒す
1688.comで見つけた商品は、そのままでは「中国国内向け」の仕様です。これを日本市場で売れるレベルにするため、代行会社のチャット担当者を通じて、以下の5点を必ず確認・交渉します。
① 「リアルタイム在庫」の確認(超重要)
1688の画面上の在庫数は、ほぼ当てになりません。
- 交渉のコツ: 「〇日に〇個発注したいが、今すぐ出荷可能な在庫はあるか?」と聞いてもらいます。在庫がない場合、製造に何日かかるか(リードタイム)を確定させます。
② 不良品・返品ルールの合意
中国国内取引では「届いてから文句を言うな」というスタンスのセラーも多いため、発送前に釘を刺します。
- 交渉のコツ: 「代行会社の倉庫で検品し、不良品があれば即座に返品・交換に応じるか?」を事前に認めさせます。これを嫌がるセラーからは買ってはいけません。
③ サンプルの購入交渉
いきなり本発注せず、1〜2個のサンプル出しが可能か交渉します。
- 交渉のコツ: 「1688の設定(最低3個〜など)以下で1個だけ買いたい。品質が良ければすぐに本発注する」と伝え、サンプル価格(少し割高になることが多い)で合意を取り付けます。
④ 「日本向け仕様」へのカスタマイズ(簡易OEM)
中小企業が利益を出すためのキモとなる交渉です。
- 交渉のコツ: * 「中国語のタグを切って、日本語の洗濯ネームに付け替えられるか?」
- 「独自のロゴを印字(シルクプリントやレーザー刻印)できるか?」
- 「OPP袋(透明な袋)に入れ替えて、日本用のバーコードを貼れるか?」これらは数円〜数十円の追加費用で受けてくれる工場が多いです。
⑤ 価格交渉(ボリュームディスカウント)
1688はもともと安いですが、まとまった数量ならさらに下がります。
- 交渉のコツ: 1688には「3段階価格(例:1〜9個、10〜99個、100個〜)」が設定されていますが、それ以上の数量(例:500個〜)なら「指値(ターゲットプライス)」をぶつけて値引きを迫ります。
なぜ代行会社に「丸投げ」ではなく「並走」してもらうのか?
代行会社の担当者は「買い付けのプロ」ですが、**「あなたの商品のこだわり」**は知りません。
- NGな依頼: 「これを100個買っておいて」
- 理想的な依頼: 「このセラーに、日本向けの実績があるか聞いて。あと、ロゴ入れの最低ロットと、不良品が出た時の返品対応をチャットで確約させてから注文して」
このように、**「質問を具体的に指示する」**ことが、1688.com輸入における交渉の正体です。
5. リサーチ後の「指示出し」:代行会社を動かす5つのコマンド
1688で商品を見つけたら、代行会社の注文システムにURLを貼り付けるだけでなく、以下の**「交渉・確認指示」**をセットで投げます。
- 「在庫と納期」のリアルタイム確認
- 代行への指示: 「このURLの商品、カラーAを100個、カラーBを50個、今すぐ在庫があるかセラーにチャットで聞いてください。在庫がない場合、製造に何日かかるかも確認お願いします。」
- 「日本向け検品」の特別指示
- 代行への指示: 「この商品は表面に傷がつきやすいので、開封して傷がないか1点ずつ見てください」「アパレルなら糸くずの処理(糸切り)までやってください」など、**具体的なNG例(写真など)**を代行に渡します。
- 「簡易OEM(タグ替え・ロゴ入れ)」の打診
- 代行への指示: 「100個買うので、商品の襟元のタグを私のオリジナルタグ(データ送付)に付け替えられるかセラーに聞いてください。工賃と納期もあわせて確認を。」
- 「サンプル購入」の特別ルール
- 代行への指示: 「本発注を検討しているので、サンプルとして1個だけ売ってくれるよう交渉してください。送料はこちらで持ちます。」
- 「価格交渉」の指値(さしね)
- 代行への指示: 「合計500個買うので、単価を〇〇元まで下げられないか交渉してください。無理なら、中国国内の送料を無料にさせてください。」
6. 輸入代行会社が「やってくれること」と「くれないこと」
| 代行会社がやってくれること(手足) | あなたがやるべきこと(頭脳) |
| 中国語でのセラーとの交渉・質疑応答 | 何を、いくらで、いつまでに欲しいかの指示 |
| 中国国内の決済(アリペイ等)の代行 | 仕入れ予算の確保と代行への入金 |
| 商品の受け取り、検品、写真撮影 | 検品基準(何が合格で、何が不合格か)の定義 |
| 日本への国際発送(航空・船)の手配 | どの輸送方法を使うかの最終判断 |
| 日本国内の通関手続き(のサポート) | 他法令(第1-2章)に抵触しないかの確認 |
実務のコツ:代行会社を「チーム」として扱う
- 指示は画像付きで: 言葉よりも、Amazonなどの「理想の品質」のスクリーンショットを送る方が正確に伝わります。
- レスポンスを速く: 中国のセラーは動きが速いです。代行からの「在庫切れでした」という連絡に3日後に返すと、別の在庫もなくなっています。
7. 輸入代行会社の探し方と選定基準:自社の「右腕」を決める
輸入代行会社選びは、単なる外注先探しではなく、**「中国支店の店長」**を選ぶようなものです。
信頼できる「3つの探し方」
- Google検索と「比較サイト」: 「中国 輸入代行 比較」などで検索。上位の会社はシステム化が進んでおり使いやすいですが、手数料がやや高い場合もあります。
- 物販コミュニティ・SNS(X/YouTube)での評判: 現役プレイヤーの声を拾います。ただし、紹介コード目的の推奨には注意が必要です。
- 業界展示会(ギフトショー等)への出展: 直接担当者と会い、レスポンスの速さや日本語能力を確認できます。
失敗しないための「選定基準」5チェック
| チェック項目 | 見極めポイント |
| 料金体系 | 月額制(固定費)か、手数料制(商品代の○%)か。最初は手数料制が安心。 |
| 物流ルート | 航空便だけでなく、船便や「高速フェリー便」があるか。重い物を扱うなら必須。 |
| 付加価値サービス | 日本語タグへの付け替え、ロゴ入れ(OEM)、FBA直送に対応しているか。 |
| コミュニケーション | チャットワークやLINEで、日本語で即レスが来るか。(これが最重要) |
| 独自システム | 専用のWebシステムで管理できるか。効率が大きく変わります。 |
初心者が陥りがちな「手数料の罠」
- 為替レートの上乗せ: 実レートに「+1円」などのスプレッドを乗せている。
- 国際送料の上乗せ: 運送会社からの卸値を公開せず、高い送料を請求する。
- トータルコスト: 手数料が安くても、検品や梱包費用が細かく積み上がり、総額では高くなるケースが多いです。
8. 経営判断:まずは「サンプル買い」で試用する
- 3社に同時問い合わせ: レスポンスの速さと丁寧さを比較。
- サンプルを1点ずつ発注: 「梱包の丁寧さ」「届くまでの日数」「システムの使いやすさ」を実体験。
- 1社に絞る: 「ここなら任せられる」という1社を決め、徐々に発注量を増やします。
9. 中小企業が勝つための戦略とリスク管理
3つの戦略的ポイント
- 「OEM・タグ替え」で独自ブランド化: 単なる転売ではなく、自社ブランドとして販売し利益率を確保。
- 「FBA直送サービス」を活用: 中国倉庫からAmazonへ直接納品。固定費を変動費化。
- 「画像検索」による最安値特定: 日本で売れている商品の「源流工場」を1688で見つける。
1688.com利用時のリスクと防衛策
| リスク | 防衛策 |
| 不良品率が高い | 代行会社の「有料検品」を必ず使う。壊れやすいものは中国で弾く。 |
| 知的財産権の侵害 | キャラクター物、偽ブランドに注意。税関で没収されます。 |
| 在庫切れが激しい | 代行会社を通じてリアルタイム在庫を必ず確認する。 |
まとめ:1688.comは「外注化」で完成する
実務(買い付け・検品・物流)はプロの代行会社に任せ、経営者は「リサーチ(商品選定)」と「マーケティング(日本での販売)」に集中する。https://www.google.com/search?q=%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8C1688.com輸入を成功させる黄金スキームです。