7.FTA/EPA

中国原産産品の米国輸入関税考察

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トランプ前大統領は、中国原産の輸入品に対し追加関税として20%を課す方針を示しています。

ジェトロの記事では、「原則として、中国原産の全品目に20%の追加関税」と表現されています。
ジェトロの記事

この措置は、大統領令14195を修正する形で実施されており、もともと10%の追加関税を課していた同令を改正し、10%から20%へ引き上げる内容となっています。
ホワイトハウスの発表

大統領令14195の条文では、以下のように規定されています。

Sec. 2 (a)
「本命令第2(d)項に記載される連邦官報通知(Federal Register notice)に定義されるとおり、中国原産のすべての品目に対し、法令に基づき、追加の10%の従価関税が適用されるものとする。」

追加関税の対象品目については、同令のSec. 2(d)において「連邦官報通知を参照すること」と記載されており、最終的には米国の関税率表を確認する必要があります。
米国関税率表

このサイトを見ると「These additional duties apply to products of China and Hong Kong classified in all tariff lines of HTS chapters 01‐97, other than products classified under headings 9903.01.21, 9903.01.22, and 9903.01.23, and other than products for personal use included in accompanied baggage of persons arriving in the United States.]という記載があり、中国原産商品はほぼすべて追加関税の対象と分かります。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250403-OYT1T50041/

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