fromロイター
FTAや自由貿易の視点から見ると、関税を使って貿易赤字を減らそうとするのはあまり良い方法とは言えません。FTAは関税をなくして貿易をスムーズにするのが目的なので、関税をかけるとせっかくのメリットがなくなり、貿易がしにくくなってしまいます。結果的に、経済の成長にも悪い影響が出るかもしれません。
また、自由貿易の考え方では、貿易赤字自体はそこまで問題視されません。むしろ、海外からの投資が増えることで経済にプラスになることもあります。関税で貿易をコントロールするよりも、企業の競争力を高めて、海外で売れる商品やサービスを増やすほうが、長期的に見て貿易赤字の改善につながると言えるでしょう。
自由貿易と貿易赤字は別の話です。自由貿易は関税をなくして貿易を活発にすることですが、貿易赤字は輸入が輸出を上回ることです。
貿易赤字になる理由はいくつかあります:
- 国内の消費が多い → たくさん輸入する
- 通貨が強い → 輸入が増える
- 外国からの投資が多い → お金が入るので輸入が増える
- 競争力が弱い産業が多い → 海外の製品をたくさん買う
自由貿易があっても、貿易赤字になるかどうかは国の経済の状況次第です。
要は競争力があれば、自由貿易下でも利益を享受できるということでしょうか。
諸刃の剣です。
トランプ政権は米国の競争力に自信がないのでしょうか?