シンガポールの巨大な食品展示会で、日本食が相変わらず人気だが、その裏側はかなりシビアだ。
今は「美味しい」だけでは見向きもされず、イスラム教のルールに沿った「ハラール」対応がビジネスの絶対条件になっている。
東南アジアで商売をするなら、宗教のルールを無視するのは「看板を出さずに店を開く」のと同じくらい無謀だ。
対応の手続きは面倒でコストもかかるが、ここをサボると数億人という巨大な市場をまるごとライバルに明け渡すことになる。
逆に言えば、ルールさえクリアしていれば、植物で作った「肉もどき」のような商品でも飛ぶように売れるチャンスがある。
「和牛最高」と自画自賛している間に、世界はルールとコスパで動いている。結局、売れるのは「うまいもの」より「売るための条件を満たしているもの」だけ。
今回の展示会には日本から農林水産省やジェトロが協力し、約80もの企業や団体が乗り込んだ。
鹿児島県、岐阜県、石川県といった地方勢も、海外の財布を狙って必死にアピールを続けている。
和牛を輸出する会社の松原さんは、イスラム教のルールを守った和牛への問い合わせは増えているが、価格の競争が激しくなっていると現実を語っていた。
元記事はこちら:https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/05/922944e1f0634fe8